生物系産業の倫理的行動を考える
―現場から事故、偽装、不正のリスクをなくし、社会貢献のために―


今井伸治 著

生物系産業分野を始め各分野で事故の発生、偽装、不正行為の発覚が途絶えることがありません。特に、以前に比べ、事故、偽装、不正の規模も大きく、その影響も大きく深刻なものも少なくありません。
本書は、事故、偽装、不正の発生を少しでもなくすることを願って、「倫理的行動」を考えるものであります。
過去に発生した実際の事故、偽装、不正の事例を1つの教訓として取り上げて考えるとしています。事例の教訓は、同じようなことを繰り返さないようにする上で大変に役に立つものです。現実な事例から教訓を得ることで、現実的かつ実践的な倫理的行動がより深まるものと考えられます。

A5判/250ページ/定価2,750円(本体価格2,500円)/2021年3月刊

ISBN978-4-541-04349-8 C3061


<主要目次>

第1章 生物系産業の倫理的行動の構造―倫理的行動は下からの積み重ね構造―
第2章 倫理的行動の人としての心掛け―相手の立場になって行動する―
第3章 生物系産業の従事者のとしての心得―生物資源の重要性認識、謙虚、誠実に― 
第4章 技術士法に見る倫理規範の規定―公共の安全、環境の保全の公益確保の責務―
第5章 生物系産業の事故・偽装・不正の発生状況―事故・偽装・不正の発生事例に学ぶ―
第6章 リスクの種類とリスク探索―リスクは常に発生、常に探索が不可欠―
第7章 リスクから事故等の発生―事故等の発生は、直撃タイプと将棋倒しタイプ―
第8章 リスク関係の総合的体系―リスクの探索、評価、管理、コミュニケーション―
第9章 具体的なリスク体系の取り組み―リスク探索とリスク管理が最重要―
第10章 危機管理の重要性―ともかく早期発見とスピーディーな初動―
第11章 公益通報と説明責務―公益通報は説明責務と納得感が基礎―
第12章 過失(不法行為)と注意義務違反―たかが不注意されど不注意―
第13章 製造物責任法(PL法)とリコール―欠陥のない安全なモノづくりが重要―
第14章 食の安全品質管理と農業の生産工程管理―安全品質管理のためのHACCP、GAP―
第15章 環境保全と生物系産業―豊かな環境は生物系産業の基盤―
第16章 バイオマス(生物資源)の利活用―バイオマスを基調とした持続発展的な社会―  
第17章 生物多様性と遺伝資源―生物多様性、遺伝資源、遺伝子組み換え―
第18章 イノベーションと社会貢献

   

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