日本農業経営年報bV
農業におけるキャリア・アプローチ −その展開と論理−


編集代表:金沢夏樹
編集担当:小田滋晃・増渕隆一
 

個別経営や地域農業の維持を担う新規就農者のキャリア形成は、いかなる関係性の中で形成され、その支援はどうあるべきなのか。農業の特質を踏まえた就農者のキャリア形成について、2重の「キャリア」トライアングル構造として概念化し、定着・安定化に向けた方向と課題を明らかにする。

A5判/定価(本体価格4,000円+税)/2009年10月刊

ISBN978-4-541-03656-8


<主要目次>

序 章 農業者のキャリア形成と活用における課題
第T部 ファースト・キャリアとしての農業
第1章 農業経営のファースト・キャリア形成における特徴と論点
第2章 農家子弟の就農とファースト・キャリア形成
[1]大規模水田作経営における後継者のキャリア形成
[2]リンゴ作経営におけるファースト・キャリア形成の実態と特徴
[3]酪農経営におけるファースト・キャリア形成の実態と特徴 
第3章 非農家子弟の就農とファースト・キャリア形成
[1]イチゴ作新規参入者のキャリア形成
[2]農業法人への研修によるファースト・キャリア形成
[3]家族経営に参入する女性のキャリア形成と共同経営者としての役割
[4]定住型新規就農支援によるキャリア形成
  −福井県かみなか農楽舎を卒業した就農者を事例として− 

第U部 キャリア・シフトとしての農業
第1章 キャリア・シフトをとおしての農業の革新
第2章 農業経営への挑戦とキャリア・シフト
[1]農業非関連産業からの新規就農者による挑戦
−ビジネス追求型およびライフスタイル追求型農業経営の事例−
[2]建設業の農業参入による新しい農業経営の可能性
[3]企業のスピンオフによる前職非関連・連結型キャリア・シフト
第3章 農業キャリアの活用とキャリア・アップ
[1]農業後継者から企業家へ −ブランド形成と海外進出−
[2]レストラン起業における農村女性のキャリア形成
−有限会社「花農場あわの」代表者W氏のキャリア形成を中心として− [3]事業の多角的展開と女性農業者のキャリア・アップ

第V部 ファイナル・キャリアとしての農業
第1章 ファイナル・キャリアとしての農業選択の主体的意味と特徴
第2章 定年後の自己実現の方策としての農業キャリア
[1]兼業定年退職型
   −新幹線から−トラクタへ・・・夢の実現へスタート−
[2]定年退職後新規就農・非農家出身型
−仙台市から綾部市への移住・水菜、万願寺とうがらし栽培− 
第3章 地域社会に貢献する非営利組織におけるファイナル・キャリアの形成
  −集落営農「糠塚町生産組合」の取り組み− 

第W部 農業におけるキャリア支援 
第1章 農業者のキャリア形成とキャリア支援
第2章 キャリア形成にかかる支援策とその論理
[1]農業者大学校におけるキャリア支援
[2]自治体・農業改良普及センターのキャリア支援
[3]農業会議における間接支援
[4]農業のキャリア形成におけるセーフティーネットとしての農協・部会組織
[5]農業インターシップによるジョブ・エントリーに向けたキャリア支援
[6]若者の受け入れと地域コミュニティ
[7]定住型新規就農に向けたキャリア支援
終 章 農業におけるキャリア・アプローチの意義と課題

   

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