現代中国農業経済論−近代化への歩みと挑戦−
沈金虎 著
中国革命、大躍進、文革・人民公社、郷鎮企業、改革開放、WTO加盟、と激動の半世紀を歩んだ中国。その歴史を克明に描き、現在問題となっている「三農問題」を中心に、農民負担・戸籍・教育問題や、土壌浸食・砂漠化の問題への原因解明と農政提言を行う。
A5判/558頁/定価(本体価格5,900円+税)/2007年02月刊
第1編 現代中国農業の歩み 第1章 戦前の半植民地的・半封建的な中国経済 第2章 土地改革と戦後の農業復興 第3章 国家工業化戦略と農業の社会主義化改造 第4章 社会主義計画経済期の中国農業の展開 第5章 農村経済の市場化改革の展開 第6章 家族農業・市場経済条件下の農村経済の再建 第2編 中国の食料需要と農業成長の計量分析 第7章 中国都市家計の食料需要分析 第8章 中国農村の家計需要構造とその変化に関する計量分析 第9章 経済改革以降における農業の成長と波動の経済分析 第3編 農地保護政策の展開とWTO加盟の農業への影響 第10章 中国における耕地減少と土地政策の展開 第11章 WTOの加盟と中国農業への影響 付論 固定支払いは「緑」の政策といえるのか 第4編 農工格差、農民負担と農村教育問題 第12章 中国の農民負担問題 第13章 1985年以降の教育改革政策を問う 第14章 農工格差、戸籍制度と都市化への道 第5編 環境問題と持続的な農業発展の課題 第15章 中国における土壌浸食の現状と原因 第16章 草地経営請負制と草原退化・砂漠化問題