共生農業システム成立の条件−現代農業経済学の課題− (共生農業システム叢書 第1巻)


東京農工大学教授 矢口芳生編集代表・矢口芳生著
 

「競争社会から共生社会へ」これが成熟社会のキーコンセプトであり、21世紀の課題である。本叢書は、「共生」という視座から農業問題にアプローチし、袋小路に陥った農業を、持続可能な環境共生型社会へ導く道筋を明らかにする。1巻では「共生」の枠組み、「共生」の視点を提示する。

A5判/278頁/定価(本体価格2,800円+税)/2006年8月刊

ISBN4-541-03372-0


<主要目次>

序論 現代社会に「共生」を問う
1 共生社会と農業経済学−本書のねらいと課題
2 共生社会と「持続可能な農業」−競争から共生へ
3 共生農業システムの3つの構想−農業構造改革の課題
第1部 「共生」による資源管理型農場制農業の構築 
第1章 「共生」視点からの農業構造の総合的把握
1 農業構造分析の新しい視点と課題
2 「農用地の集団的利用」と集落−人と土地
3 兼業農家および土地持ち非農家の二面的性格−人と人
4 農法の構成要素と「地域資源結合」−人と風土
第2章 資源管理型農場制農業の定着条件−生産現場からの接近
1 生産現場の検証と位置づけ
2 資源管理型農場制農業の存立条件
3 地権者を組織する大規模経営体−石川県の事例から
4 資源管理型農場制農業の定着条件
第2部 「共生」による地域の再生
第3章 成熟社会におけるカントリービジネスの展開と課題
1 カントリービジネスへの産業構造シフト
2 生活と農業の現場にみる新たな取り組み
3 カントリービジネス・地産地消システム構築への課題
第4章 農業・農村の再生・活性化に必要な3つの要素
1 安全な食料の安定供給の確保
2 重要性増す「食料・農業・農村基本計画」の工程管理
3 食料安定供給・地域資源保全の鍵を握る住民とNPO
結論 共生社会システム成立の条件
1 共生農業システムと農業経済・経営学の課題
2 共生社会システム成立の条件
あとがき
索引

   

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